GIRLHOOD

03.12.2008 @
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C♥0  T♥0

08.22.2005 @ 11:09
天使の梯子

天使の梯子
天使の梯子

 天使の卵から「世代交代」をしている。春妃と歩太の年齢差は8歳、夏姫とこの物語の主人公、慎一(あだ名はフルチン・笑)の歳の差も8歳。これは意図的に設定したのだろう。歩太と慎一を対照的に描くために。
 10年という年月。「天使の卵」を発表し、続編が出来上がるまでの時の長さと一致する。長い時間のような気がするが、捕らわれている心を開放できるというわけでもないらしい。何かのきっかけが必要な気がする。
 実際、歩太も夏姫も春妃に捕らわれていた。「葬式は生きている人のためにある」という言葉。確かにそうだ。死者にとっては生前の願いとしてあり、果たされたときにはすでに本人はこの世になく、満足することもできない儀式である。生きているものが、自らの心を解き放つためにある、という見方もできる。
 歩太と夏姫は「腐れ縁」。2人の関係に悩む慎一。慎一の細かい心情が中心というよりは、慎一の目を通して「天使の卵」の登場人物のその後と「死者」に対する思い、捕らわれからの開放がテーマだと思うのだ。
Book  C♥0  T♥0

08.22.2005 @ 10:55
天使の卵

天使の卵―エンジェルス・エッグ
天使の卵―エンジェルス・エッグ

 歩太と春妃の出会いは運命的なものであった。夏姫という恋人がいたが、歩太が一目惚れをした春妃は「偶然」にも、彼女の姉だったのだ。
 『天使の卵(エンジェルス・エッグ)』は『春妃〜デッサン』を改題したものであるらしい。改題前のタイトルは、この物語の中心となるキーワードそのものだ。改題した理由は、読者に物語を読むことによって、鍵を自ら握って欲しかった故か。
 歩太はごく普通の青年であり、周りをとりまく環境は多くの人が経験したことのあるものだ。モラトリアム年代の青年の心情をよく描いている。作者の他の作品、「おいコー」シリーズの原点という位置づけもできる作品だ。
 物語の結末は急展開だった。予想のできないものであった。この作品にはのちに発表された「天使の梯子」という続編がある。「天使の卵」がこのような終わり方をしている以上は、気になるところである。
 表現が若い人にも読みやすいので、読書が苦手な人も流れるように読むことができる。
Book  C♥0  T♥0
 1/1 

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